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優占種(dominant species)

生物群集(森林では主に植物群落)の中で、個体数・被度・現存量などの量的な指標で大きな割合を占め、その群集の構造や外観を特徴づける種。同程度に優勢な種が複数あれば共優占種(codominant species)と呼ぶ。

解説

優占種は植物群落を記述・区分する基本的な手がかりで、「ブナ林」や二次林に多い「コナラ林」のように群落名にも使われる。優占の基準は目的により異なり、森林調査では本数や胸高断面積合計、それらの相対値を合わせた重要値など、植物社会学的調査では被度がよく用いられる。優占種は階層ごとにも捉えられ、高木層はブナ、低木層(林床)はササが優占する例も多い。高木層の優占種は林冠をつくり、林内の光環境や下層の更新を左右する。優占種は固定されたものではなく、遷移の初期には先駆種が、進むにつれて耐陰性の高い樹種が優占するように、種間競争や先駆種による環境の改変、寿命の差などを通じて入れ替わり、極相に近づくと比較的安定する。なお、数は少なくても影響の大きいキーストーン種とは別概念である。

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